食医とは
わたしたちが考える食医とは
昔、中国には4種類の医者がいたそうです。それは薬を用いて治療にあたる「疾医」、メスを用いて治療にあたる「瘍医」、動物を診る「獣医」、そして『食』全般を担う「食医」の4種類であり、そのなかでも最も重要であるのが食医であったといわれています。
現在、疾医は内科医に姿を変え消化器内科や神経内科等々に分化し、瘍医は外科医に姿を変え脳外科や整形外科等々に分化し、獣医はそのまま獣医として発展してきました。その一方、食医はというと…姿を消し「『食』に関する医療」は責任不在となっているのが現状です。もしかすると、その現状が胃瘻の要否や終末期の経口摂取の可否の問題につながっているのかもしれません。
DHPでは赤ちゃんからお年寄りまでが安心して口から食べられるよう「食医」を増やすべく取り組んでいます。DHPが考える「食医」とは、ただ「食べさせる=善、食べさせない=悪」という二元論から口から食べることを推奨するというものではなく、呼吸器科、神経内科、精神科、消化器科、循環器科、耳鼻咽喉科、歯科、リハビリテーション科、栄養学、倫理学などの幅広い知識を駆使した上で、主訴と医療・介護のマンパワーを加味し、『どれだけ安全に食べられるか』を判断できる医療者のことをさします。
DHPの研修を修了した「食医」は、ホームページの「食医マップ」に掲載されています。「『食』に関する医療」は病院だけで完結するものではなく、退院後の生活を支援することが重要です。「『食』に関する医療」は「地域づくり」からです。このマップが日本全国を網羅すれば日本の医療が変わります。そう信じてDHPは活動を続けていきます。
毎年秋に「食医のつどい」を開催しています。
2019年11月17日に第12回記念大会「食医のつどい」を開催しました。
今までで最多となる309名の医療、介護に携わる方々の参加が全国からありました。
詳細はこちらをご覧ください。
https://npo-dhp.org/lecture/