「生涯を通じて口から食べる」というのは、すべての患者さんの願いです。口から食事を摂るということは、栄養摂取のためだけでなく、楽しく、心が満たされるものです。
しかし、嚥下障害の患者さんにとっては、その食事がムセ、肺炎、窒息といった苦痛や危険をともなうものになってしまいます。
このような嚥下障害の患者さんに適応するのが「食事支援・介助」という考え方です。
これまでの嚥下治療には「訓練」という考え方が多くありましたが、慢性期や意思疎通が困難な認知症の患者さんにとっては、訓練が適応出来ない場合も多くあります。
そのような患者さんでも、日常の食事を安全に続けるための、適切な食事支援・介助が必要です。
今回の研修は、実際に訪問診療で嚥下治療を行っている先生を講師に迎え、食事支援・介助のポイントを症例を挙げながらレクチャーして頂きます。
また、レクチャー後は少人数に分かれて、グループ講師の指導のもと食事支援・介助の実習を行います。
グループ講師は個別の質問も受け付けますので、「大人数の前では質問しにくい」、「初歩的な質問をするのは恥ずかしい」といった方も気軽に相談できます。
研修終了後は、患者さんの立場に立った食事支援・介助が身に付いているはずです。
生涯を通じて「口から食べること」を支援することは、歯科衛生士(看護師)という職種に課せられた使命です。
さあ!歯科衛生士(看護師)さんの出番です!
開催日時 | 2016年8月21日(日) 14時00分~18時00分 受付13:00 / 開始14:00 / 終了予定18:00 |
---|---|
受付期間 | 2016年6月19日(日)正午~2016年8月19日(金)まで (定員になり次第締め切りとさせていただきます) |
申込み方法 |
お申込みフォーム |
申込みに関する 注意事項 |
|
定員 | ・歯科衛生士(看護師) 30名 |
場所 |
|
受講料 (1テーマ) |
1万円 当日、受付にてお支払い下さい。 ※ご希望者の方には領収書を発行します。 |
プランナー | 大阪大学大学院 准教授 野原幹司 |
プレゼンター | 平成歯科クリニック 院長 小谷泰子 |
受講特典 | テキスト配布 修了証配布(シリーズ2回目の受講の方は捺印) DHPのホームページにお名前を記載(希望者のみ) |
プログラム
1.プレレクチャー | 「食医を目指しましょう」 野原幹司 ・歯科と栄養 ・高齢者の栄養状態 ・低栄養はナゼ怖い? ・歯科治療は栄養治療 |
---|---|
2.メインレクチャー | 「食事支援・介助の方法」 小谷泰子 ・嚥下訓練と食事支援・介助 ・「人」と「生活」を診ましょう ・食事の工夫 ・歯科衛生士の感性が大事です |
~ 休憩 ~ | |
3.実習 | 「食事支援・介助をマスター」(とろみ剤体験、姿勢調節、相互介助、等) 数名のグループに分かれて(グループ講師付き)実習を行います。 |
修了後、修了証をお渡しします。
本研修シリーズは全部で4回です。2回目以降は修了証に修了印を捺印します。
(※既に他のシリーズを受講して修了証をお持ちの方は、修了証をご持参下さい)
4回の研修はどの順番で受講頂いてもかまいません。
どの研修から受けても、ご理解頂ける内容となっています。
- ご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせください。
- 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-8 国立大学法人大阪大学歯学部4階
NPO法人 摂食介護支援プロジェクト
メールでのお問い合わせはこちら