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2015年11月8日開催 第8回「食医のつどい」

第8回 食医のつどい

今回が第8回となる「食医のつどい」を2015年11月8日(日)ホテル新大阪コンファレンスセンターにて開催致しました。
天候に恵まれない「食医のつどい」ですが、今年も見事に雨にたたられてしまいました。しかも強い雨が断続的に降るという悪天候の中での開催となりました。
それでもやはり嚥下にアツイ方々にたくさん来ていただきました!
医師・歯科医師48名、看護師・歯科衛生士181名、セラピスト1名、栄養士・介護職・歯科助手といったメディカルスタッフ17名の合計247名の方々が北は福島県、茨城県から南は四国、九州鹿児島県と全国からお忙しい中、足を運んでいただきました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。また早々に定員となり、ご参加かなわなかった皆さまには心よりお詫び申し上げます。

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当法人代表で大阪大学大学院教授の古郷幹彦、そして当法人教育顧問で医療法人社団生和会登美ヶ丘リハビリテーション病院 病院長の中野恭一先生開会挨拶から今年もスタートしました。中野先生からは嚥下CTや国際リハビリテーション医学会での最新の情報をご紹介いただきました。

この後の進行は今年も座長として、当法人の理事で大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能治療学教室 准教授の野原幹司がつとめ、おふたりの演者による講演がとり行われました。

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第1部は、医療法人西山医院(滋賀県大津市)院長 西山順博先生より「健康寿命を食支援の力で好転することは可能なのか?」をご講演いただきました。チーム大津京という地域連携の取り組みを立ち上げ、日々在宅療養の支援をされている現場感のあるお話は大いに参考になりました。

第2部は、南日本ヘルスリサーチラボ代表、鹿児島県医療介護塾まちづくり部 部長、夕張希望の杜 医療介護連携アドバイザー 森田洋之先生より「病院がなくなっても幸せに暮らせる夕張市民」をご講演いただきました。夕張市で実際に行われた医療改革は「病院」から「地域」へ医療の場が移っていくことをまさに指し示しており、私たち医療・介護従事者がこれから何をすべきかを考える大きな機会となりました。
講演のあとおふたりの演者である西山先生、森田先生に座長の野原先生が加わり、3人のトークショーのような質疑応答の時間を今回初めて設けました。3人の先生は同世代ということもあり、本音の話や実際の生々しい話を聞くことができ、一番勉強になったかも(?)しれません。

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締めはやっぱり毎年恒例の懇親会です。「食医のつどい」の大きな目的は、新しい知識にふれること、そして交流です。講演ではみなさん新しい知識を得ることができました。しかし摂食嚥下に対する認知がだいぶ高まったとはいえ、まだまだ地域によってはひとり、あるいは少人数で奮闘している方も少なくなりません。地域や職種がわかる参加証で連携できるチームが生まれることがあるのも、この懇親会の大きな役割でもあるのです。デザートバイキングや「食医クイズ」で大いに盛り上がって地域の連携が生まれるような出会いがあればこんなにうれしいことはありません。

今までこの懇親会の企画・進行・司会を一手に取り仕切っていた平成歯科クリニック院長の小谷泰子さんが、その任を今年限りで降りるとの重大発表がありました。とても残念で寂しい気持ちでいっぱいですが、その思いはきっと引き継がれていくはずです。

最後に、改めて貴重なお休みの日曜日にもかかわらずお越しいただいた皆さま、ご講演いただいた先生方、協賛企業様、ボランティアのスタッフの皆さん、本当に有難うございました。今後もDHPの活動にご賛同賜りますようお願い致します。

ご不明な点等ございましたら、下記までお問い合わせください。
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1-8 国立大学法人大阪大学歯学部4階
NPO法人 摂食介護支援プロジェクト
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